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ガリツィアへの旅

本日から熊本でFRANK LEDER 巡業パート2、スタートです。

こちらで! ↓

thoughtaco.exblog.jp

 

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では、ガリツィアへの旅も、スタート。

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この地図を見ていただくと、だいたいの位置はわかっていただけるかと。

世界史の壮大な国の動き、民族の変動があった

ヨーロッパの大陸の話です。

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ここからはフランクからの説明の引用;

 

この土地名はもう残っていません。

物語や、絵、ポストカード、思い出や慕情、

そして、私の好きな作家" JOSEPH ROTH「ジョゼフ・ロス」 " 

" PAUL CELAN「ポール・ツェラン」 "の作品を通してのみ存在しています。

 

南東のポーランドウクライナ(ルーマニア)、SLOWAKIA、HUNGARIA、

およびカルパート山脈のあたりの荒れた地域。

何にもない荒れた土地に生き、働くさまざま人々は、

非常に質素な暮らしだったようです。

たとえば"HUZULEN"と呼ばれた山に住むローカルな羊飼いの部族や、

自身の信念とシステムで成り立っていたユダヤ人の

"SCHTETL"と呼ばれる共同体が住んでいました。

POLISH(ポーランド人)は山野を渡り歩き、

商品を売り渡るビジネスマンとして存在し

GYPSIS(ジプシー)は国々を放浪していました。

アルコールや商品を密輸するロシア人が

(時にスパイとして)国境を越えていました。

オーストリア系のハンガリー人は軍人、

VIENNAからGALLICIAへ派遣されたのですが、

彼らにとって帝国の東は、安酒を飲むことを除けば、

やることは何もない果てしなく遠い場所でした。

 

その昔、ウィーン行きの列車にのり、東へ向かえば、

GALICIAが終着駅となると言われており、

それで、町から離れた人影のない遠い鉄道駅は

GALICIAと同義語とされていました。

ただ、そこはとてもメランコリックなエリアで、

農業者によって組織された小さな村だったり、

小さな産業もありました。

時は、およそ1870年から第一次世界大戦の終わりまで。

1890年には、既に多くの人々がハンブルクブレーメン

ドイツの港から大移動し、

賢明な人はアメリカ行きのチケットを、

お金があるなしかかわらず、

借金してでも買いました。

今は、もう何の面影も残っていません。

地図上からこの名は消滅してしまったからです。

 

2011/12A/Wコレクションのメインテーマは、

それらGALISIAと住民、彼らの生活状態、

そして規則と特定の服装です。

次の2012年春夏のテーマには、

GALICIAからアメリカに向かった人々の移住の旅に

焦点を当てたいと思っています。

 

今回ご紹介した本は

GALICIAのユダヤ人の生活に焦点があっていますが、

私 のコレクションは、

エスニックで興味深い、

すべての人種を想定してミックスしています。

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といった序章から始まったのです。

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LOOK BOOKはスタジオで撮影。

これぞFRANK LEDERな雰囲気で撮影されています。

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この毛皮、当時の雰囲気をそのままに、

古い山の種族のHUZULEN SHEPERDS(半遊牧族) と

RUTHENIAN  FARMERS (スラブ正教の農家の人々)が

着用していたものをモデル化したベストとコート。

ちゃんと売り物で、販売したんですよ。

 

ブラックソワレも登場しています。

貴重なソワレに値するアンティークのボタンが付いていました。

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そして、無くなってしまった土地、家を離れる時に持ち出す荷物、

しかし、大きな荷物は持ちだせない、そんな象徴としたかけら、

イスの足、を削って、ウッドクローザーとしたコート。

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このコレクションの象徴的な一枚です。

 

削ったイスは今、MACH55のショールームに。

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この足、ですよ。

 

そんなコレクションは、深い色味とにじみ出る素材感満載の内容。

こうして、秋冬は表現され、

次の春夏、第二部へすすんだのです。

 

今日は、東京は大雨。

でも祝日ですもの、せっかくですから、

雨に濡れて、すこし、歴史に思いを馳せに、

今秋冬のFRANK LEDERコレクションなど、

お近くの見にお店へ行っていただけると

うれしいです。

 

M